「ゴルフを始めたいけれど、道具って何を買えばいいの?」
そんな疑問を抱えている方は多いはず。
ゴルフはクラブ・バッグ・シューズ・ウェア・小物と、必要なアイテムが多く、しかも価格帯は数千円〜数十万円までと幅広いスポーツです。初心者が何を基準に選ぶべきか迷いやすいのも当然です。
しかし、道具選びを間違えると…
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無駄な出費が増える
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上達が遅くなる
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体に合わずケガの原因になる
という悲しい結末になりかねません。
この記事では、ゴルフ歴15年&レッスン経験者の筆者が、2025年最新版の「初心者に最適な道具一式と選び方」を徹底解説します。実際の購入例、プロからのアドバイス、失敗談も交えているので、この記事を読めば道具選びで迷うことはなくなります。
ゴルフ初心者が揃えるべき道具一式【一覧】
ゴルフを始めるうえで、まず最初に気になるのが「何を揃えればラウンドに出られるのか」ということです。道具の種類は多く、クラブだけでもドライバー、フェアウェイウッド、アイアン、パターなど複数ありますし、バッグやシューズ、グローブ、ボール、ウェアなど細かい必需品も必要になります。これらは単に持っていれば良いわけではなく、プレーのしやすさや上達スピードに直結します。この章では、初心者が最低限揃えるべき道具一式を、役割や選び方の概要とともに整理してご紹介します。
1. ゴルフクラブセット(ドライバー・アイアン・パター)
ゴルフを始める上で最も重要な道具がクラブです。中でも初心者は、フルセット(14本)をいきなり揃える必要はありません。なぜなら、実際のラウンドで頻繁に使うクラブは限られており、またスイングが安定していないうちは重すぎるクラブや難しい形状のものを使うと、上達が遅くなるからです。初心者向けには、必要最低限の7〜9本セットがおすすめです。
構成は、まず1打目で飛距離を稼ぐ「ドライバー」を1本。初心者はロフト角10.5度以上を選ぶと、ボールが上がりやすくなります。次に、フェアウェイやラフからの長距離ショット用に「フェアウェイウッド(3Wや5W)」や「ユーティリティ」を1〜2本。これらはドライバーよりも短く、扱いやすさが特徴です。
中距離からグリーンを狙うには「アイアン」が必要です。7番アイアン、9番アイアン、PW(ピッチングウェッジ)、SW(サンドウェッジ)を揃えれば、ほとんどの状況に対応できます。特にSWはバンカーや短距離アプローチに欠かせません。そしてグリーン上では「パター」が必須です。パターは自分の感覚に合う打感や長さを試して選びましょう。
初心者向けのクラブセットとしては、女性ならキャロウェイ ソレイルセット、男性ならテーラーメイド RBZ スピードライトが定番です。どちらも軽量でやさしい設計になっており、価格は5万円〜10万円ほど。新品にこだわらなければ、中古ショップやネットオークションで半額以下で手に入る場合もあります。
クラブ選びでの失敗例としてよくあるのは、見た目やブランドだけで選んでしまうことです。特に有名ブランドの最新モデルは上級者向け設計が多く、初心者には扱いづらいことがあります。必ず試打を行い、スイング時の重さや打球感を確認してから購入しましょう。また、グリップの太さやシャフトの硬さも重要です。初心者は柔らかめ(Rフレックス)を選ぶと振り抜きやすくなります。
最初のクラブセットは、ゴルフ人生の土台を作る大切な相棒です。ここで選び方を間違えると、練習のモチベーションや成長スピードに直結します。焦らず、自分に合った「やさしいクラブ」を選ぶことが、楽しく上達する第一歩です。
初心者は必要最低限の7〜9本セットで十分です。構成例は以下の通り。
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ドライバー(1本):ロフト角10.5°以上が打ちやすい。
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フェアウェイウッド(1〜2本):3W・5Wが定番。
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ユーティリティ(1本):やさしくボールを上げられる万能クラブ。
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アイアン(4〜5本):7番、9番、PW、SWがあればOK。
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パター(1本):自分の感覚に合うものを選ぶ。
初心者向けおすすめセット
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キャロウェイ ソレイルセット(女性向け):軽量で振り抜きやすい。バッグ付き。
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テーラーメイド RBZ スピードライト(男性向け):高反発フェースで飛距離が出やすい。
2. ゴルフバッグ
クラブを安全かつ快適に持ち運ぶための必需品がゴルフバッグです。見た目のデザインだけで選ぶ人もいますが、実際は使用シーンに合わせたタイプ選びが重要です。バッグは大きく分けて「キャディバッグ」と「スタンドバッグ」の2種類があります。
キャディバッグは頑丈で収納力が高く、カートや車移動がメインの人に向いています。一方で重量があり、持ち運びには不向きです。スタンドバッグは軽量で担いで運びやすく、練習場やショートコースでの使用に適しています。
初心者にはまず軽量のスタンドバッグがおすすめです。理由は、練習場通いでの移動が多くなることと、ラウンド時もセルフプレーで担ぐケースがあるため。スタンドバッグなら2〜3kgと軽く、女性でも扱いやすいです。
選び方のポイントは、クラブの本数に合ったサイズ、ポケットの数、防水性、そしてスタンドの安定感。雨の日も使用するならレインカバー付きが便利です。2025年モデルでは、軽量かつ防水素材を使ったオノフ スタンドキャディバッグが人気です。
ありがちな失敗は「安すぎるバッグを選び、数ヶ月で壊れる」ケースです。縫製やファスナーの強度は値段に比例する部分があるため、耐久性もチェックしましょう。
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キャディバッグ:収納力重視。車移動が多い方向け。
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スタンドバッグ:軽量で練習場に持ち運びやすい。
3. ゴルフシューズ
ゴルフシューズは芝の上で滑らず、長時間歩いても疲れにくい設計になっています。普段のスニーカーで代用できそうに見えますが、傾斜や雨天時の安全性を考えると専用シューズは必須です。
種類は大きく2つ。スパイクレスはソールがフラットで軽く、普段履きも可能。初心者やカジュアルなラウンドに向きます。ソフトスパイクは着脱可能な鋲が付いており、グリップ力が高く、雨や傾斜の多いコースに適しています。
初心者はまずスパイクレスを選び、必要に応じてソフトスパイクを追加する方法がおすすめです。選び方のポイントは、フィット感、防水性、クッション性。必ず店頭で試着し、1サイズ大きめを選ぶと長時間でも快適です。
おすすめはアディダス コードカオス22。軽量かつ防水性能が高く、ツアープロも使用しているモデルです。価格は1万5千円前後で、性能とデザインのバランスが取れています。
失敗例としては、安さだけで選び靴擦れや疲労感が強く出るケース。ゴルフは1ラウンドで約5〜6km歩くため、快適性を軽視するとパフォーマンスが落ちます。
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スパイクレス:軽量で普段履き可能。
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ソフトスパイク:グリップ力高め。雨や傾斜に強い。
おすすめ:アディダス コードカオス22(防水・軽量・安定感◎)
4. ゴルフグローブ
グローブは手の滑りを防ぎ、安定したスイングを支える重要アイテムです。初心者は片手(左手)用が基本ですが、冬や雨の日は両手用も便利です。
素材は合成皮革と天然皮革に分かれます。合成皮革は耐久性が高く価格も安いので初心者向け。天然皮革はフィット感が良く、プロにも愛用者が多いですが、価格は高めで手入れが必要です。
サイズはジャストフィットを選びましょう。大きすぎるとスイング中にズレ、小さすぎると手の血流を妨げます。試着して手首のフィット感や指先の余り具合をチェックするのが理想です。
初心者におすすめはフットジョイ ウェザーソフ。耐久性・フィット感・価格のバランスが良く、練習から本番まで使えます。
失敗例は「安価なまとめ買い」でサイズや品質が合わず、結局使わないパターン。グローブは消耗品ですが、質を落としすぎないことが重要です。
合成皮革(耐久性)か天然皮革(フィット感)を選択。
おすすめ:フットジョイ ウェザーソフ(コスパ最高)
5. ゴルフボール・ティー
ゴルフボールはプレーに欠かせない消耗品です。初心者はロストボール(中古)から始めるのがおすすめ。新品よりも安く、1球あたり50〜100円程度で入手できます。練習や初ラウンドでのロストを気にせず使えます。
本番用はディスタンス系ボールを選ぶと、ミスに強く飛距離も出やすいです。2025年モデルではブリヂストン e6が初心者に人気です。
ティーは木製とプラスチック製があり、長さは70mmが万能。ウッド用とアイアン用で使い分けると打ちやすくなります。
失敗例は、高級ボールを初ラウンドから使い、数ホールで失くしてしまうこと。ボールは腕前に合わせて選びましょう。
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練習用はロストボールで十分。
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本番用はディスタンス系(例:ブリヂストン e6)。
6. ウェア(ポロシャツ・パンツ・キャップ)
ゴルフ場には服装マナーがあります。男性は襟付きポロシャツとチノパン、女性はスカートやパンツスタイルが基本。夏は吸汗速乾素材、冬は防寒性重視で選びます。
キャップやバイザーは日差し対策に必須。シューズやバッグと色を合わせるとおしゃれに見えます。
失敗例は、カジュアルすぎる服装でゴルフ場から注意されるケース。初めてのラウンド前にはドレスコードを確認しましょう。
夏は吸汗速乾、冬は防寒重視。
女性はスカート+タイツ、男性はチノパンが無難。
道具ごとの選び方のポイント
クラブ選びの基準(重さ・長さ・ロフト角)【専門家コメント】
クラブ選びはゴルフの上達スピードに直結します。初心者は「軽くて振りやすいクラブ」を基準に選ぶのが鉄則です。重すぎるクラブはスイングが安定せず、軽すぎるとタイミングが取りにくくなります。理想は、自分の体力や筋力に合った重さ。男性ならドライバーで280〜300g前後、女性は250〜270g前後が目安です。
長さは、ドライバーで43〜45インチが標準ですが、初心者は短め(44インチ程度)が扱いやすく、ミート率も上がります。ロフト角は10.5〜12度がおすすめ。角度が大きいほどボールは上がりやすく、スライスも減ります。
シャフトは素材と硬さが重要です。初心者はカーボンシャフト(軽量)で柔らかめ(Rフレックス)を選ぶと振りやすいです。硬いSフレックスは力が必要で、スイングが固まってからがおすすめ。
ルフバッグの種類と収納力
ゴルフバッグは単なる持ち運び道具ではなく、クラブを保護し、必要な小物を整理する機能性が求められます。バッグには大きく分けて「キャディバッグ」と「スタンドバッグ」の2種類があります。
キャディバッグは頑丈で収納力が高く、ポケットの数も多いのが特徴。カート使用や車移動が多い人に向きます。一方で重量は4〜5kgと重めで、持ち運びには不向きです。
スタンドバッグは軽量で担いで移動しやすく、練習場やショートコースで便利。重さは2〜3kgと軽く、女性や初心者に人気です。ただし収納力はキャディバッグに劣るため、持ち物が多い場合は注意が必要です。
選び方のポイントは、重量、防水性、ポケットの配置、スタンドの安定感。雨の日にも使用するなら、レインカバー付きモデルが安心です。2025年のおすすめは、軽量かつ耐久性の高いオノフ スタンドキャディバッグ。
失敗例としては「安さだけで選んで数ヶ月で壊れる」ケース。バッグは長く使うものなので、縫製やファスナーの質もチェックしておきましょう。
シューズはスパイクレスかソフトスパイクか
ゴルフシューズは滑り止め性能が高く、長時間の歩行を快適にする重要な装備です。種類は主にスパイクレスとソフトスパイクがあります。
スパイクレスはソールがフラットで軽く、歩きやすいのが特徴。普段履きもでき、デザイン性も高いです。初心者や練習メインの人に向いています。
ソフトスパイクは着脱可能な鋲が付いており、グリップ力が高く、雨天や傾斜の多いコースに強いです。競技志向や本格的なラウンドをする人に適しています。
選び方のポイントは、フィット感、防水性、通気性、クッション性。1ラウンドで5〜6km歩くため、履き心地は非常に重要です。必ず試着して歩きやすさを確認しましょう。
おすすめはアディダス コードカオス22。防水性・軽量性・グリップ力を兼ね備え、ツアープロも愛用する高性能モデルです。価格は15,000円前後で、長く使えます。
失敗例は、安価なシューズを買って靴擦れや疲労でパフォーマンスが落ちること。ゴルフは足元からと言われるほど、シューズ選びは大切です。
グローブはサイズ感と素材で選ぶ
ゴルフグローブは、手とクラブの一体感を高め、スイング中の滑りを防ぐ重要な役割を果たします。初心者の場合、特に手汗やグリップのズレを防ぐためにも必須のアイテムです。基本的には左手(右打ちの場合)のみに装着しますが、冬場や雨天時は両手用を使うと保温性・防滑性が向上します。
素材は大きく2種類に分かれます。合成皮革は耐久性に優れ、価格が安く、水や汗に強いのが特徴。初心者や練習用に最適です。天然皮革(カバやシープスキン)はフィット感と柔らかさが魅力で、上級者や本番用に好まれますが、価格は高く、手入れも必要です。
サイズ選びは非常に重要です。大きすぎるとスイング中にズレ、小さすぎると指先や手首に圧迫感が生じます。試着時には手首のベルクロを閉じた際にシワが少なく、指先に軽くフィットする程度が理想です。新品時はややきつめでも、使用とともに馴染んできます。
初心者向けの定番はフットジョイ ウェザーソフ。価格は1,500〜2,000円程度で、耐久性・グリップ力・フィット感のバランスが良く、練習からラウンドまで幅広く使えます。
失敗例としては、まとめ買いで安さを優先した結果、サイズや質感が合わず使わなくなるパターンです。グローブは消耗品ですが、質を落としすぎるとプレーの安定感に影響します。特に初めてのラウンドでは、新しいグローブを準備して臨むことをおすすめします。
初心者におすすめのボールの特徴
ゴルフボールは見た目が同じでも性能に大きな差があり、選び方によって飛距離やスピン性能が変わります。初心者は、まず「なくしても惜しくない価格帯」のボールから始めるのがポイントです。練習や初ラウンドではOBや池ポチャでボールを失うことが多く、高価なボールを使うと精神的にも負担になります。
練習用にはロストボール(中古)が最適です。価格は1球50〜100円程度で、まとめ買いするとさらに安くなります。本番用としては、飛距離性能を重視した「ディスタンス系」がおすすめ。これらはボールの外側が硬く、スピン量が抑えられるため、曲がりが少なく飛びやすい設計になっています。
2025年モデルで初心者人気が高いのはブリヂストン e6。直進性が高く、打感もソフトでミスに強いボールです。その他、スリクソンやタイトリストのエントリーモデルも選択肢です。
ティーも忘れずに揃えましょう。素材は木製とプラスチック製があり、長さはウッド用が70mm前後、アイアン用が40mm前後が目安です。初心者は高さ調整がしやすい可変ティーもおすすめです。
失敗例としては、高価なツアーボール(スピン系)を使い、スライスやフックが増えてしまうケース。性能が良すぎてスピン量が増え、曲がりやすくなるのです。最初はコントロールよりも安定した飛距離と直進性を優先しましょう。
ウェア(ポロシャツ・パンツ・キャップ)
ゴルフはスポーツでありながら、服装マナーが存在する珍しい競技です。ほとんどのゴルフ場では、男性は襟付きのポロシャツ、女性は襟付きまたはゴルフ専用のトップスが推奨されます。パンツはチノパンやスラックスが無難で、ジーンズやジャージはNGのところが多いです。
夏は吸汗速乾性のあるポリエステル素材のウェアが快適です。特に炎天下のラウンドでは、紫外線対策として長袖のアンダーウェアを着用すると日焼け防止と疲労軽減に効果的です。冬は防風・保温性の高いジャケットやベストを選びましょう。ゴルフ専用ウェアはスイングしやすい伸縮性を備えており、動きやすさが格段に違います。
キャップやバイザーも必須アイテムです。直射日光から頭部を守るだけでなく、集中力の維持にもつながります。サングラスを併用すると目の疲労軽減にも効果的です。
初心者がやりがちな失敗は、見た目重視で選びすぎて機能性を犠牲にすること。汗を吸わない素材や、動きを制限するタイトすぎる服はプレー中にストレスになります。また、派手すぎる柄や露出の多い服はマナー違反とされる場合があります。
初めてのラウンド前には、行くゴルフ場のドレスコードを必ず確認しましょう。マナーを守ることは、同伴者やコーススタッフとの良好な関係を築く第一歩です。
費用の目安と節約方法
新品と中古のメリット・デメリット【比較表】
ゴルフを始めるとき、多くの人が迷うのが「新品で揃えるか中古にするか」です。どちらにもメリットとデメリットがあり、予算や目的によって選び方が変わります。
新品のメリットは、最新モデルが手に入り、性能やデザイン面での満足度が高いこと。また、メーカー保証が付いているため、万が一の不具合にも対応してもらえます。さらに、前の持ち主の使用癖がついていないため、純粋に自分のスイングに合わせて馴染ませられます。
一方で新品のデメリットは価格の高さです。クラブセットだけでも5万円〜20万円かかることがあり、バッグやシューズ、ウェアまで揃えると初期費用は20万円を超えることも珍しくありません。また、モデルチェンジが早く、翌年には型落ちとなる可能性もあります。
中古のメリットは、何と言っても価格の安さ。新品の半額以下で揃えることが可能です。特に初心者向けモデルは、中古市場でも状態の良いものが多く、コストパフォーマンスに優れています。また、型落ちモデルでも性能的には十分で、上達するまでの繋ぎとして活用できます。
中古のデメリットは、使用感や傷があること、保証がないことです。また、前の持ち主のスイング癖がグリップやシャフトに残っている場合があり、違和感を覚えることもあります。
初心者の場合、まずは中古で揃えて、スイングが安定してから新品に買い替える方法が無駄が少なくおすすめです。
初期費用を抑えるための購入順序
ゴルフ道具を一気に揃えると、出費がかさみます。しかし、プレーを始めるのに必要なものは限られているため、優先順位を決めて段階的に揃えると、費用を抑えられます。
優先度1(必須):クラブセット、グローブ、シューズ
これらは練習を始める段階から必要になります。クラブセットは中古や型落ちモデル、シューズは履き心地と防水性を重視し、グローブは練習用と本番用を分けると長持ちします。
優先度2(ラウンド前に必要):ゴルフバッグ、ボール、ティー、ウェア
練習場では貸しバッグを利用できますが、ラウンドでは必須です。ボールはロストボールで十分、ウェアは手持ちのスポーツウェアで代用可能な場合もあります。
優先度3(余裕が出てから):追加クラブ、距離計測器、レインウェア
これらはスコアアップや快適性向上に役立ちますが、最初から揃える必要はありません。
購入順序を意識することで、初期費用を半分以下に抑えることも可能です。たとえば、中古クラブセット(30,000円)+中古バッグ(8,000円)+シューズ(12,000円)+小物(5,000円)=合計55,000円程度でスタートできます。
レンタルやお試しセットの活用法【体験談を挿入】
ゴルフを始めたいけれど、道具を揃える前に試してみたいという方には、レンタルやお試しセットの利用がおすすめです。練習場やゴルフ場、ショップによっては、クラブやシューズをレンタルできるサービスを提供しています。
レンタルのメリットは、道具購入前に実際の打感や使用感を確かめられることです。特にクラブは、自分に合う重さや長さ、シャフトの硬さを知るために試打が不可欠。レンタルで複数モデルを打ち比べることで、購入後の後悔を防げます。
費用は、練習場でクラブ1本あたり300〜500円、フルセットで1,000〜2,000円程度。ゴルフ場では1ラウンド用のレンタルが3,000〜5,000円程度です。
筆者の体験談:
初めてのラウンド前にレンタルクラブを利用しました。軽量モデルと標準モデルを打ち比べた結果、自分には軽めのクラブが合うと判明。その後の購入で大きな失敗を避けられました。
お試しセットは、クラブ・バッグ・シューズ・ボールがセットになっており、期間限定で貸し出されることもあります。ゴルフショップのキャンペーンやスクール入会特典として提供される場合もあるので、活用するとさらに費用を抑えられます。
買う前に知っておきたい注意点
高額商品を勧められたときの判断基準
ゴルフショップや量販店に行くと、店員から最新モデルや高額クラブを勧められることがあります。初心者にとっては「高い=良い」と思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。クラブは自分のスイングや体格に合って初めて性能を発揮します。
判断基準としてまず重要なのは、自分の技量に合っているかです。上級者向けのクラブは芯が小さく、ミスヒットに厳しい設計になっています。初心者はスイートスポットが広く、やさしくボールが上がるモデルを選ぶべきです。
次に試打の感覚。実際に打ってみて、振り抜きやすさ・打球の高さ・方向性をチェックしましょう。価格や見た目だけで決めるのは危険です。
最後に価格と使用頻度のバランスを考えます。月1回程度のプレーなら、中古や型落ちモデルで十分。毎週のようにラウンドする予定があるなら、耐久性の高い新品も検討できます。
高額商品は確かに品質が高いですが、初心者が使いこなせなければ宝の持ち腐れです。冷静に判断し、自分に必要な性能だけにお金をかけるのが賢い選び方です。
ゴルフ規則に違反しない道具選び
ゴルフにはクラブやボールに関するルールがあり、競技や公式ラウンドに参加する場合、使用できる道具は限られています。たとえば、反発係数が規定以上のドライバーや、ルール適合外の溝加工を施したウェッジは使用禁止です。
初心者でも将来的に競技に出る可能性があるなら、ルール適合モデルを選んでおくことをおすすめします。確認方法は、USGAやR&Aが公開している適合クラブリストを参照するか、メーカーサイトで確認します。
ボールについても同様で、公認試合では「公認球リスト」に載っているボールしか使用できません。市販されている大手メーカーのボールであればほぼ適合していますが、安価な練習用ボールやノーブランド品は非適合の可能性があります。
ルール違反の道具を使うと、最悪の場合失格となることもあります。カジュアルなラウンドでは問題ありませんが、競技志向がある人は購入前に必ず適合情報を確認しましょう。
店舗試打とオンライン購入の使い分け
クラブやシューズなどは、試着・試打をして感覚を確かめることが重要です。店舗試打では、自分のスイングデータ(ヘッドスピード、打ち出し角、スピン量)を測定でき、最適なモデルを選びやすくなります。
一方、オンライン購入は価格面で有利です。店舗よりも安く販売されていることが多く、ポイント還元やセールを活用すればさらにお得になります。
おすすめは**「試打は店舗・購入はオンライン」**という組み合わせです。試打でモデルを決め、その後オンラインで最安値を探して購入するのが賢い方法です。
ただし、オンライン購入には注意点もあります。返品・交換ポリシーを必ず確認し、特にクラブは長さやシャフト硬さが間違って届くことがないように商品ページを細かくチェックしましょう。
FAQ(拡張版)
初心者でもフルセットを揃えるべき?
答えは「いいえ」です。最初は必要最低限の7〜9本で十分です。理由は、使いこなせないクラブを持っていてもスコアアップにはつながらないからです。むしろ本数が多いと迷いが生じ、プレーが遅くなる可能性があります。スイングが安定してから買い足しましょう。
レディース用とメンズ用は何が違う?
大きな違いはシャフトの長さと硬さ、クラブ重量です。レディース用は男性用より短く軽く、シャフトも柔らかい設計になっています。これによりヘッドスピードが遅めでもボールを上げやすくなります。女性でも体格や筋力がある場合はメンズ用が合うこともありますので、試打で確認しましょう。
クラブは何本から始めればいい?
7〜9本程度が目安です。具体的には、ドライバー1本、フェアウェイウッドまたはユーティリティ1〜2本、アイアン3〜4本(7I、9I、PW、SW)、パター1本。この構成ならほとんどの距離をカバーできます。
道具はどこで買うべき?
試打やフィッティングは店舗で行い、購入はオンラインで価格比較をするのがおすすめです。中古ショップも活用すれば、費用を半分以下に抑えられます。
「失敗しない道具選び」チェックリスト
✅ 試打してから購入(特にクラブ)
✅ 最初は中古や型落ちモデルも検討
✅ バッグは軽量タイプからスタート
✅ シューズは必ず店頭でサイズ確認
✅ グローブは自分の手にフィットするものを選ぶ
✅ ボールは安価で十分(ロストボールOK)
✅ 必要最低限から始め、徐々に買い足す
ゴルフ道具は種類も価格帯も幅広く、初心者ほど「安いから」「見た目がかっこいいから」といった理由だけで選びがちです。しかし、合わないクラブやシューズを選んでしまうと、上達の妨げになるだけでなく、怪我の原因にもなります。そこで重要なのが、購入前に確認すべきポイントを押さえた「チェックリスト」です。ここでは、現役プロやレッスン経験者が実践している、失敗を防ぐための道具選びの基準を具体的にご紹介します。これを知っておくだけで、無駄な買い物を防ぎ、自分に合う道具が見つかります。
初心者がやりがちな「買って後悔した例」
ゴルフを始めたばかりの頃は、何が必要で何が不要なのかを判断するのが難しいものです。そのため、勢いでフルセットを揃えてしまったり、高額なクラブを衝動買いしてしまったりと、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースが少なくありません。特に、使いこなせない高性能クラブや履き心地の悪いシューズは、プレーの楽しさを損ねる原因にもなります。この章では、実際に初心者が犯しがちな失敗例を具体的に取り上げ、同じ過ちを避けるためのポイントをお伝えします。
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フルセットを最初に揃えた
→ 実際は使わないクラブが多く、費用が無駄に。 -
高額クラブを勢いで購入
→ 重くて扱いにくく、結局買い替え。 -
安さだけで選んだシューズ
→ ラウンド中に靴擦れ、集中力ダウン。 -
デザインだけでウェアを選んだ
→ マナー違反でゴルフ場から注意されるケースも。
費用シミュレーション(初心者モデル)
ゴルフを始めるとき、気になるのが「結局いくらかかるのか」という費用面です。新品で全て揃える場合と、中古やレンタルを活用する場合とでは、初期費用に大きな差が出ます。また、どのアイテムに予算をかけるべきか、逆に節約しても問題ないものは何かを知ることは、無駄のない買い物につながります。この章では、新品・中古それぞれの価格帯を比較し、初期費用の目安をシミュレーションします。予算に応じた賢い揃え方を知ることで、無理なくゴルフを始められるようになります。
道具 | 新品相場 | 中古相場 |
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クラブセット | 50,000〜120,000円 | 20,000〜60,000円 |
バッグ | 10,000〜30,000円 | 5,000〜15,000円 |
シューズ | 8,000〜20,000円 | 3,000〜10,000円 |
グローブ | 1,500〜3,000円 | – |
ボール・ティー | 2,000〜5,000円 | 1,000〜3,000円 |
ウェア一式 | 15,000〜40,000円 | – |
合計 | 86,500〜218,000円 | 34,000〜88,000円 |
中古やレンタルを活用すれば、初期費用は半分以下に抑えられます。
購入順序のおすすめ
いざ道具を揃えようとしても、「何から買えばいいの?」と迷う方は多いでしょう。ゴルフ道具は一度に全て揃えなくても大丈夫ですが、順序を間違えると余計な出費が増えることもあります。たとえば、クラブを先に揃えることで練習場でスイングを固められますし、シューズやグローブはラウンドデビュー前に準備すれば十分です。この章では、初心者が効率よく道具を揃えるための購入順序を解説します。限られた予算と時間の中で、必要なものから優先的に手に入れるためのロードマップです。
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クラブセット(必要最低限)
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グローブ・シューズ
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バッグ
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ボール・ウェア
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必要に応じて追加クラブ
FAQ(拡張版)
ゴルフを始める前は、道具に関して細かい疑問が次々と出てきます。「初心者でもドライバーは必要?」「レディースとメンズの違いは?」「パターはこだわるべき?」など、インターネットで調べても情報が断片的で、初心者にとっては分かりにくいことが多いです。そこでこの章では、道具選びに関して初心者が抱きやすい質問をまとめ、それぞれに具体的で実践的な回答を用意しました。これを読むことで、迷いを解消し、安心して道具選びを進められます。
Q1. 初心者でもドライバーは必要?
A. はい。ただし1本で十分。飛距離よりも方向性重視のモデルを選びましょう。
Q2. レディースとメンズの違いは?
A. シャフトの柔らかさ・長さ・重量が異なります。女性は軽量&短めモデル推奨。
Q3. 最初からパターにこだわるべき?
A. パターはスコアに直結するため、できれば店頭で打感を試すのがおすすめです。
Q4. 道具はどこで買うべき?
A. 試打は店舗、購入はオンライン(価格重視)が効率的。
まとめ
ゴルフ初心者が揃えるべき道具は、クラブセット・バッグ・シューズ・グローブ・ボール・ウェアの6点。
必要最低限から始めることで、無駄な出費を防ぎつつ上達スピードを早められます。
まずはこの記事のチェックリストを参考に、自分に合った道具選びをしてください。
そして、最初の1本のクラブから、あなたのゴルフライフが始まります。