「グリーン周りで寄らないし、距離感が合わないけど大丈夫かな…」。
「トップやダフリが怖くて振り切れない…」と感じている方もいるでしょう。
アプローチショットが苦手でも、少しの工夫で安定は取り戻せます。
まずは原因をひとつずつ整理し、今すぐできる打ち方に変えていきましょう。
練習の順序と確認ポイントを押さえれば、結果はぐっと変わります。
この記事では、グリーン周りの失敗をなくしたい方に向けて、
– ミスを減らす構えと振り幅の決め方
– 距離感を整える簡単な練習手順
– ライ別の打ち分けとクラブ選びの考え方
上記について、解説しています。
焦りは禁物ですが、正しい手順なら短期間で寄せの精度は上がります。
自信を取り戻し、スコアに直結する一打へつなげましょう。
ぜひ参考にしてください。
アプローチショットの基礎知識
アプローチショットの基礎は「再現性」と「距離管理」が要で、苦手を最短で改善する最大の領域です。
グリーン周りのアプローチは打数に直結し、正しい構えとシンプルな動き、無理のないクラブ選択で安定度が急上昇します。
以下で「アプローチショットとは何か」と重要性を順に整理します。
あなたが今すぐ取り組むべきは、入射角を一定に保つ基本と距離感のルーティン化です。
アドレスは小さく、体重は左足寄り、ハンドファーストを基準にしても手先主導は避けると再現性が高まります。
日本の芝は季節で抵抗が変化するため、転がしと上げるショットの使い分けでリスクを抑え、状況判断の精度を磨きましょう。
アプローチショットとは何か
アプローチショットとは、グリーン周りからピンへ寄せるための精密な短距離ショットです。
スコアを左右する最終局面で使うため、苦手を放置するとパット数が増え全体の成績が伸びません。
逆に基礎を押さえればミスが減り、パーセーブ率が上がるため改善効果が大きいのです。
具体的には、キャリーとランを設計し、ライや傾斜に合わせてクラブと落とし所を選ぶのが要点になります。
日本のコースでは芝が季節で変わるため、冬は転がし、夏は球を少し浮かせる判断が有効です。
あなたは距離感と方向性を優先し、無理にピンを狙わず安全地帯へ運ぶ発想を徹底してください。
アプローチの目的は寄せて次を易しくすることに尽き、再現性重視のシンプルな動きが最適解です。
クラブ選びや打ち方の基礎を学ぶことで苦手意識は薄れ、安定した寄せが可能になります。
この章では定義と役割を明確にし、次章以降の改善ステップへスムーズにつなげます。
ここで意味を押さえよう。
アプローチショットの重要性
アプローチショットの重要性はスコア直結にあります。
パーオンを逃しても寄せワンで救えるため、苦手を改善すれば平均スコアが素早く縮まるはずです。
理由は、グリーン周りは打数の比率が高く、再現性の差が明確に出る領域だからといえます。
さらに、短い距離ほどミスの影響が小さく、習熟効果が積み上がりやすい点も優位に働くのが現実です。
例として、10ヤードのアプローチを3球中2球を2メートル以内に寄せられると、パット成功率が上がります。
ライや傾斜に応じたショット選択を覚えれば、ダフリやトップのリスクも減らせるでしょう。
特に日本の芝は季節でコンディションが変わるため、状況判断力がスコア差を生みます。
だからこそ、あなたは日々の練習で基礎と距離感を磨き、寄せて入れる流れを体に染み込ませてください。
アプローチショットのクラブ選び
アプローチショットのクラブ選びは、PWとAW、SWの3本を軸に距離とライで使い分けるのが最短です。
番手が上がるほど転がり優先、ロフトが増すほど高さと制動が効く、と覚えるだけで迷いが減ります。
苦手ならまず56°前後のSWでソールを滑らせ、振り幅一定の改善を狙い、次に50°前後のAWへ広げる流れが安全でしょう。
日本の芝は季節で抵抗が変わるため、夏の深いラフやバンカーはSW、冬の薄芝や花道はAWやPWで低く運ぶ選択が安定します。
ワイドソールとバンス10〜12°のウェッジはダフリを許容しやすく、ミス耐性が高いです。
反対に硬すぎるシャフトやローバンスは弾かれやすく、ショットが荒れます。
迷う場合はチッパーも有効で、パター感覚で転がせます。
ロフト表記はメーカー差があるため、手持ちの距離目安を必ず把握し、グリーンスピードに合わせて選ぶと再現性が上がります。
セット内でバランスを揃える意識も大切です。
以下で詳しく解説していきます。
初心者におすすめのクラブ
アプローチショットが苦手なら、まずPWとAWを軸に選ぶのが改善の近道です。
余計な番手を増やさずロフト差を明確にすれば、距離の階段が作れて迷いが減ります。
初心者はキャビティ型でワイドソール、適度なバンスがあるモデルが寛容性に優れます。
目安はAWが50〜52度、SWが56度前後で、バンス角は10〜12度を基準にすると扱いやすいでしょう。
シャフトは軽量スチールのRフレックスや軽めのカーボンを選べば、振り抜きが安定します。
ネックはややグース寄りだとフェースが戻りやすく、ダフリとトップのリスクを抑えられます。
直進性重視なら、ルール適合のチッパーも入門用として有効で、転がしの成功率が上がります。
国内ショップで試打し、芝上の抜けや打感を必ず確認して、ロフトとバンスの最適解を探してください。
まずPWとAWで基礎を固め、SWはバンカーと高い球用に追加して、段階的に上達を狙いましょう。
状況別のクラブ選択法
ポイントは状況に応じて最適なクラブを即断することです。
理由はライと落とし所で弾道とランが大きく変わるからです。
芝が薄いライはバンスの少ない52°前後でソールを滑らせます。
深いラフは58°のロフトでフェースを開き浮かせましょう。
砲台やバンカー越えはSWで高さを出し着地を近くに取ります。
花道の平坦なら7IやUTで転がすとミスに強く安定します。
下り傾斜や硬いグリーンは低スピンでPWのチップが安全です。
逆に受けグリーンや柔らかい面はAWでスピンを効かせます。
強風時は低く出せる番手を選びキャリーを短めに設計します。
迷ったらパターで寄せる選択も有効で、アプローチが苦手でも改善につながります。
最後にピン位置と安全帯を優先し、アプローチショットの失点を減らしましょう。
アプローチショットの基本的な打ち方
アプローチショットは小さな振り幅と安定した下半身で、軽いハンドファーストに構えて打つのが基本です。
スタンスはやや狭め、重心は左6:4、ボール位置は右足内側に置くと入射角が安定し、ダフリとトップを同時に減らせます。
この型を身につければアプローチの苦手は改善に向かいますので、以下で詳しく解説していきます。
手首は固め過ぎず、適度に固定して体の回転で振ると再現性が上がります。
振り幅とフィニッシュの高さで距離を管理し、インパクトは緩めず加速で抜ける意識が有効です。
フェースはややオープンに構え、ロフトを殺さずにバンスを使う発想。
下半身は小さく使い、頭を残して最下点を先に作ると打点が安定します。
ラフではバンスを滑らせ、硬いライではロフトを立ててコンパクトに運ぶのが安全でしょう。
日本の短めの芝では56°前後で転がしを選ぶ場面も有効です。
正しいスタンスとボール位置
アプローチの正しいスタンスとボール位置を整えるだけで、ショットの安定性が上がり、苦手の改善につながります。
なぜなら、入射角とフェース向きが再現され、インパクトが一定になりやすいからです。
足幅はクラブに応じて肩幅の6割、体重は左6:右4で開始し、左足内側の線上にボールを置くと薄めの入射が作れます。
芝が深いときはボールを中央寄り、花道の薄いライでは左寄りにし、スタンスはスクエアを基本にオープンで振り抜きを確保しましょう。
ハンドファーストは強すぎると刺さるため、グリップエンドが左太ももの前にある程度で止め、ロフトを生かしてください。
胸とクラブを一体で動かす意識を持ちましょう。
細かなコツとして、つま先体重を避けて足裏全体で立ち、前傾角を変えないまま小さな振り幅で距離を合わせるとミスが減ります。
このセットアップを毎回同じ手順で作る習慣を身につけ、アプローチの再現性を高めてスコアを底上げにしましょう。
手首の固定とスイングのポイント
手首はアドレスからインパクトまで極力固定し、前腕とクラブを一体化させることが要点です。
手元がほどけるとロフトが不安定になり、入射角と打点がブレてミスを誘発します。
固定することでフェース管理が容易になり、キャリーとスピン量がそろって距離感が整います。
実践法としてグリップは短めに持ち、握圧は左4右3を目安に一定を保ってください。
コックは最小限に抑え、手先で振らず胸と肩の回転でヘッドを運ぶ意識が有効です。
腰から腰のハーフスイングで往復し、フォローでロフトが保てているかを毎回確認しましょう。
右手首は甲側に軽く固定し、左手甲はターゲットを向け続けるとフェース向きが安定します。
振り幅を小さくリズムを一定に整え、まず再現性を優先してキャリーを安定させていきましょう。
アプローチショットの戦略とコツ
まずは「落とし所」を決めてキャリーとランを逆算し、最小リスクで寄せる戦略を選びましょう。
ピンまで一直線ではなく、安全な面を使い、外しても次が簡単な方向を優先するのがコツです。
アプローチが苦手でも、狙いを絞ればショットの改善は早まります。
芝の長さやライ、傾斜と風、グリーンスピードで選択肢は変わります。
落下点が上りなら転がし、下りや速い面ならキャリー多めで止める判断が賢明です。
振り幅は時計の目安で一定化し、50-50や70-30などキャリー:ラン比を事前に決めて再現性を高めてください。
ターゲットはボールではなく落とし所の点、そして許容幅を左右に1〜2ヤード持つとミスが減少します。
ライが悪い時は無理に上げず、転がせるクラブ選択がスコアを守ります。
以下で詳しく解説していきます。
距離感をつかむためのイメージ
距離感をつかむには、振り幅とテンポを一定にし、着弾点までのイメージを明確に描くことが近道です。
なぜならアプローチは初速が小さく誤差が伸びやすく、視覚と体感のズレがスコアを崩すからです。
まずショット前にピン手前の安全ゾーンを狙い、落とし所と転がり量を秒数で想像します。
そのうえで「腰から腰」「膝から膝」など基準の振り幅を決め、番手ごとの平均キャリーをメモにします。
苦手を改善するには、同じテンポのメトロノームを使い、3拍子でテークバックとダウンを刻みます。
上りは転がり減、下りは増と読み、芝目が順目か逆目かも加味すると狂いが減ります。
最後に打つ前に着弾点を見てからボールを見る順番を徹底し、毎回同じルーティンで再現性を高めましょう。
日本の高速グリーンでは奥に外すと寄らないため、カップ手前50cmで止める発想が有効です。
距離感は量より質で変わるため、目的を決めて毎日少しでも必ず継続してください、ぜひ。
フェースの当て方とスイングの工夫
ポイントは、フェースを目標に正対させ、入射角を安定させることです。
理由は、アプローチの打点ブレが減りショットの距離と高さが再現しやすくなるため。
方法は、ハンドファーストを少し軽く保ち、胸とグリップを同調させてフィニッシュを作りましょう。
フェースは地面に滑らせる意識で、リーディングエッジを刺さないと安全です。
具体例として、ボールを右、体重6:4で左コックは最小にして振り幅で調整すると改善が進みます。
苦手な人は、目標線とフェースの直角を声に出して確認するとミスが減るでしょう。
芝が重いラフでは、フェースを開きバンスを使ってヘッドを走らせると寄せやすくなります。
仕上げに、同じリズムで「振り幅=距離」を記録し、再現性を高めていけば安定へつながるでしょう。
インパクトは体の回転で運び手元を止めない意識が非常に有効といえます。
肩主導で振れば手先の余計な動きが大幅に減り、芯で当たりやすく距離感が揃うでしょう。
アプローチショットの練習方法
最短でスコアを伸ばすなら、アプローチショットの練習量を日常化するのが近道です。
小さな成功を積み上げる反復で距離感と入射角が安定し、苦手が改善に向かいます。
狙いは“転がして寄せる”と“必要な高さで止める”の再現性を高め、状況判断を速くすること。
そのために自宅では構えとリズム、練習場では落とし所とキャリー比率を数値化して検証する習慣が重要です。
以下で自宅ドリルと練習場メニューを詳しく解説していきます。
毎日10分でもルーティン化すれば、体が同じ動きを覚え、再現性が伸びます。
特にアプローチの低い出球と高さの打ち分け、キャリーとランの比率管理を重点的に鍛えましょう。
ショットの最下点を前に作る意識があれば、ダフリとトップの両方を同時に減らせます。
さらにテンポを一定に保ち、手先で合わせず体で振る練習を重ねると、芯に当たる確率が上がります。
測って直す流れを作れば不安が減り、上達がぐんと速いです。
確かです。
自宅でできる練習ドリル
自宅でもアプローチショットの苦手を改善できると覚えてください。
理由は、芯に当てる感覚と距離の再現性は小さなスペースでも養えるからです。
まず、フェース幅のゲートを本や箱で作り、パターマット上で10yのイメージで転がす練習を行いましょう。
次に、ティッシュをボール手前に置き、ダフらず最下点を前にするスイングを反復します。
鏡の前でハンドファーストと体の回転を確認し、手首が解けないように左右各20回の素振りをします。
ラフ想定としてタオルの上に置き、フェースを少し開いて低重心で抜く感覚を掴みます。
毎回ルーティンを声に出し、呼吸を整えてから打つと再現性が上がります。
週3回、各15分の短時間でも継続すれば、実戦での寄せが安定します。
自宅ドリルを積み重ねれば、アプローチの不安は確実に小さくなります。
これらを習慣化できれば、ショット全体の精度も上がり、スコア改善に直結します。
苦手意識も自然と薄れます。
変わる。
練習場での効果的な練習法
ポイントは距離と高さをコントロールする練習を体系化することです。
理由はアプローチは再現性が勝負で、毎回同じ入射角とテンポを作れればミスが激減するからです。
まず練習場では10y刻みで目標を決め、落とし所を明確にして打ちましょう。
ウェッジはPWとSWの2本に絞り、振り幅を9時と8時で打ち分けると距離が安定します。
テンポはメトロノームアプリの一定リズムでスイングし、打つ前に素振り1回で再確認してください。
次に低いランと高いキャリーを交互に打ち、同じ振り幅で球筋を変える工夫を身につけます。
ミス修正には片手打ちと片足立ちでバランスを養い、最下点を前に作る感覚を磨きましょう。
仕上げに1球ごとにクラブと目標を変えるランダム練習を行い、コース同様の判断力を養成します。
この流れを20球単位で繰り返せば、練習場でも実戦対応力が着実に高まります。
継続記録としてスコアに距離と結果を書き残すと改善速度が上がります。
アプローチショットによくあるミスとその改善法
アプローチショットで多いミスはダフリ・トップ・シャンクの3種で、要因を切り分けて対処すれば短期間で改善が見込めます。
ダフリは突っ込みや体重配分の乱れ、入射角が緩む癖が主因で、左足体重6:4とボール1個分のハンドファーストで最下点を前に置くと安定します。
トップはボールを上げたい意識と伸び上がりで生じやすく、フェースを地面に向けたまま低いフィニッシュを意識し、ロフト通りに運ぶ発想が有効です。
シャンクはヒール先行や向きのズレ、手元が体から離れる動きが引き金で、スタンスをクローズにし、ヒールをミリ浮かせトウ寄りに構えると予防できます。
さらにアプローチの苦手克服には、状況に応じて落とし所と転がり量を決め、ショット前の素振りで芝の抵抗と距離感を合わせる習慣が効果的です。
以下で詳しく解説していきます。
ダフリの原因と対策
ポイントは、ダフリは入射角と最下点のズレで起こるため、ボールの先に最下点を作る意識を持つことです。
理由は、体が止まり手先で合わせるとヘッドが早く落ち、芝や地面に先に当たってしまうからです。
改善には、スタンスをややオープン、体重を左6:右4に置き、胸とグリップを一緒に動かします。
ボール位置は左目の下からやや右に置くと、ダウンブローが安定します。
例として、ティーをボールの先3cmに刺し、そこを擦るアプローチドリルを行いましょう。
さらに、振り幅は肩から肩の一定リズムにし、インパクトで止めないようにします。
芝が重いラフでは、ロフト多めのウェッジでフェースを少し開くと抜けが良くなります。
プレッシャー下で苦手意識が出るなら、呼吸を整え、素振りで最下点を確認してからショットに入ります。
これらを習慣化すればダフリが減り、距離感も整いスコア改善につながります。
小さな成功を積み重ね、自信を取り戻しましょう。
トップを防ぐためのポイント
ポイントは、トップを防ぎ安定したアプローチを実現する体勢と入射角の管理が鍵になります。
理由は、上体が起きて手先で合わせると最下点が手前にずれ、クラブが浮いて当たりやすくなるためです。
例として、左足体重を保ち、ハンドファーストを軽く作り、胸を目標に向けて小さく回すと、リーディングエッジが刺さらずソールが滑ります。
また、ボール位置はやや右寄りに置き、グリッププレッシャーを一定に保ちましょう。
素振りで芝面を薄く刷く感覚を先に作ると再現性が上がります。
苦手なら、低い振り幅でショットを刻み、成功体験を重ねて改善ましょう。
最後に、あなたの基準音を決めリズムを一定に保つとミスが出にくくなります。
フェース面は開きすぎず、ロフトなりに構えるだけで十分です。
手元が先行しすぎてリーディングエッジが出るなら、ボールと地面の間に紙一枚を滑らせる意識で入れましょう。
これらを徹底すれば、トップが減り、アプローチショット成功率が向上します。
シャンクを克服する方法
シャンク克服の核心は、ヒールではなくクラブの芯でボールをとらえる感覚を取り戻しましょう。
多くはアドレスでボールに近づき過ぎ、ダウンスイングで体が突っ込みヒールが先に当たることが原因です。
改善の起点に、つま先体重6:4から中足部へと荷重を戻し、前傾角を最後まで保つ意識を持ちましょう。
次に、スタンスを半足分遠ざけ、トウ側にボール跡が付くようフェース中央よりやや先端で構えると安全域が広がるはずです。
スイングでは右肘を体側に軽くキープし、手元が体から離れない円で振るとヒールの暴走を抑えられます。
練習はティーをボール外側2cmに置き、当てないで打つドリルと、フェース開閉を減らす片手素振りが有効です。
アプローチショットが苦手な人ほど、ハーフスイングでリズム一定、ハンドファースト弱めを徹底してください。
コースでは無理にスピンを狙わず転がしを選択し、再現性を優先することがシャンク再発防止への最短ルートです。
アプローチショットにおけるメンタルの重要性
アプローチショットの巧拙は技術よりもメンタルで大きく左右されます。
心拍が上がり手元が強張るとインパクトが乱れ、ダフリやトップを誘発しやすくなるためです。
逆に呼吸とルーティンで平常心を保てば、クラブの入射角とリズムが安定し、距離感が合います。
とくにアプローチが苦手と感じるあなたは、失敗回避の不安が脳内を占有し、目標よりボールを見過ぎる傾向があります。
そこで「狙う落とし所」「振り幅」「テンポ」を言語化し、結果ではなく動作目標に注意を向けると改善が早いでしょう。
呼吸は4拍吸って6拍吐く比率が有効で、余計な力みを抜けます。
プリショットルーティンは一定化し、狙い→素振り→セットアップ→実行の順で毎回同じにします。
ネガティブなセルフトークを「打てる」「寄せられる」など肯定表現へ置き換えるだけでも効果が出ます。
小さく深く息を長めに吐きます。
音とリズムに意識を置きます。
以下でさらに詳しく解説していきます。
緊張を和らげるための方法
アプローチショットで緊張を和らげるには、呼吸とルーティンを整えるのが最短です。
理由は、一定の手順が自律神経を安定させ、手先の余計な力みを減らすからです。
具体的には、アドレス前に4秒吸って6秒吐く呼吸を3回、続けて素振り2回と着地音をイメージする流れを固定します。
次に、狙いを1点に絞り、結果ではなく「ここに落とす」というプロセス語で自分に指示します。
心拍が上がる場面では、グリップ圧を一段階ゆるめ、前傾を保ったまま小さめの振り幅で打ちます。
ミスが出ても評価は次の1球の準備に限定し、苦手意識を記録ではなくルーティンの充実で改善します。
これでアプローチの再現性が上がり、プレッシャー下でもショット精度を維持できます。
日本の芝は季節で転がりが変わるため、直前のパッティンググリーンで速さを確かめて心を整えます。
打つ前の一呼吸と一定手順があなたの土台になり、アプローチの苦手を着実に改善へ導きます。
習慣化。
プレッシャーに打ち勝つ心構え
プレッシャーに打ち勝つには、結果ではなくプロセスに集中する心構えが有効といえます。
結果はコントロールできませんが、ルーティンや呼吸、ターゲット確認といった行動は自分で管理できるからです。
まず打つ前に3秒吸って3秒吐く呼吸を1セット行い、グリップ、フェース向き、スタンス順にチェックしましょう。
次にピンではなく落とし所だけを1点に絞り、球の高さとランのイメージを1つだけ描いてください。
ネガティブな言葉は「できる」「一打に集中」に置き換え、素振りは1回に限定すると心がぶれにくくなります。
練習では10球中目標達成数を記録し、スコアでなくルーティン達成率で自分を評価してください。
この一貫した手順を徹底すれば、緊張下で再現性が高まり、アプローチミスが減って自信が積み重なります。
本番前はパッティングを5球入れて成功感を作ると、力が抜けるはずです。
あなたが制御可能な行動に集中すれば、きっと緊張は和らぎます。
アプローチショットに関するよくある質問
アプローチの疑問は「ハンドファースト」「コック」「スピン」に集約されます。
苦手を改善する近道は、軽いハンドファーストで入射を安定させ、コックは距離と高さに応じて最小限に使うことです。
以下で詳しく解説していきます。
日本の芝環境ではコーライ比率が高く、リーディングエッジが刺さりやすい事情があります。
過度なハンドファーストはダフリを誘発しがちなので、手元先行は“軽く”が鉄則です。
手首を固めつつ体の回転で振るとコンタクトが安定し、距離感も寄ります。
スピンはクリーンヒットと乾いたフェース、溝の状態、適正なヘッドスピードが鍵です。
あなたの技量とライに合う弾道選択がスコア短縮の近道になります。
ハンドファーストで打つべきか？
アプローチのハンドファーストは基本だが万能ではない。
目的は打点を前にしてロフトを管理し、距離と高さを安定させることにある。
ただし左に引っかけやダフリが出るなら過度なハンドファーストが原因の可能性が高い。
基本はスタンスをややオープンにし、ハンドファーストはボール半個分程度にとどめる。
ボール位置は中央よりやや右に置き、体重は左足寄りで前傾をキープする。
右手の角度を保ち手首を固め、低い入射角で芝を薄く取るイメージで振る。
ライが深いラフや下り傾斜では無理に前にハンドを出さず、ロフトを活かして滑らせたい。
逆に花道のフェアウェイや転がし重視なら、やや強めのハンドファーストでランを稼げる。
まずは10yd刻みで距離を測り、ミス傾向を記録してハンド位置の最適解を探ると改善が早い。
ハンドファーストは道具ではなく使い分けの考え方だと捉え、あなたのショットに合う量で運用しよう。
苦手でも落ち着いて少しずつ試そうね。
コックを使うべきか？
アプローチのコックは状況に応じて使い分けるべきといえる。
コックを早めに入れるとヘッドが走りスピンと高さを得やすい一方、タイミングが合わないとダフリやトップを誘発しがちだ。
ノーコックは再現性が高く、苦手な人の改善にも向く。
30y以内でランを使う場面はノーコックで小さな振り幅を推奨する。
深いラフやバンカー越えで高さが要るショットは、テークバック後半で少し緩やかにコックを入れたい。
いずれも手首はインパクトでほどかず、体の回転で運ぶ。
グリーン手前のライが薄い日本の芝では刃が刺さりやすいため、入射角がきつくなる強いコックは避けたい。
まずはノーコック基準、必要な場面だけ軽いコックを追加するが上達の近道だ。
コックを使う日は短いグローブで手首の角度を保てるか確認しよう。
フォローでフェース面が向くなら入れ過ぎだ。
芝が重い雨天ではノーコック寄りが安全といえる。
基準を決めてブレを減らせばスコアが安定する。
試す。
スピンアプローチの打ち方は？
スピンアプローチはフェースに長くボールを乗せ、ショット後の制動を意図して作るのが要点です。
溝にしっかり擦らせるには適度な入射角とロフト、十分なヘッドスピード、乾いた芝という条件を整える必要があります。
日本のコーライでは球が浮きやすく、洋芝よりスピンが入りにくい傾向があるため見極めが重要です。
セットアップは軽いハンドファーストでボールをやや右、フェースを少し開き、薄いターフを取りながら下方向に加速させてください。
手首は固めて軌道を安定させ、インパクト後は力まず自然にリリースすると乗り感が出ます。
クラブは56°や58°を基準に、JGA適合の溝を保ちブラシで常に清掃すると効果が続きます。
ボールはウレタンカバー系を選ぶとスピン量が増え、アプローチの苦手も改善しやすくなります。
練習は濡れたラフを避け、短距離でワンバウンド止めを狙い、回転と距離の両方を管理しましょう。
